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京都通に送りたい本

終わらない庭―昭和の三大作家とめぐる「宮廷の庭」 終わらない庭―昭和の三大作家とめぐる「宮廷の庭」
三島 由紀夫 (2007/06)
淡交社

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副題にある通り、三島由紀夫仙洞御所を、井上靖桂離宮を、大佛次郎修学院離宮についてそれぞれ書いています。その後に庭園の詳しい解説が載っています。庭の様子が頭に思い浮かばない人は先に解説から読むことをおすすめします。
三人ともお馴染みの作家なので、大体こんな感じだろうというのはあると思うんですけど、ページを開くとそれぞれに個性のある字面というか、見た目だけでも違いが感じられます。三島由紀夫はカタカナが多いとか大佛次郎は漢字が多いから堅苦しい印象を受けるとか。
特に三島由紀夫の日本式庭園とベルサイユ宮殿に代表される西洋式庭園との比較は興味深いものでした。ぼんやりと感じていた西洋式庭園の違和感の正体がわかったような気がします。
これは私ともう一人の共通した意見なのですが、3つの中では井上靖の部分が一番読みやすかったです。筆者の人柄が伝わる文章で、頭にすっと入ってくる感じが好きなんだと思います。
めったに見られない庭園をより深く理解し味わうためにも、京都上級者の方に読んでいただきたい本です。
それから、字だけじゃなく写真も見ながら読みたい方は、この2冊がおススメです。
京都御所 大宮・仙洞御所 京都御所 大宮・仙洞御所
京都新聞出版センター (2004/10)
京都新聞出版センター

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桂離宮 修学院離宮 桂離宮 修学院離宮
京都新聞出版センター (2004/10)
京都新聞出版センター

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映画化されたんだから面白いよ♪

ゲド戦記 全6冊セット ゲド戦記 全6冊セット
アーシュラ・K. ル=グウィン、Ursula K. Le Guin 他 (2006/05/11)
岩波書店

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魔法使いの話と聞いていたんですが、とにかく地味です。RPGゲームをやったことがある人はちょっとしたショックを受けるでしょう。大体、魔法攻撃といえば、光と音の大スペクタクルですから。でも、そんな非常識な力をやたらと使うと、世界のバランスが崩れてしまうっていうのは、リアリティがあるなあと思います。そこかしこで魔法を使って自分の都合のいいようにしてたら、おかしな世界になりますよね。たとえ大魔法使いであっても、魔法を使わずにすむならその方が良いというのは、力を持っていればいるほど難しいことであると思います。ところで、読んでいると非常にひっかかってしまうのが人物名です。ハンノキ、リンゴは良しとしましょう。日本にもさくらちゃんとかゆりちゃんとかいるので。カワウソって…。伝染るんですのかわうそくんが浮かんでしまうのは私だけではないはずです。
どうして軽い嫌がらせになるかというと、タイトルを信じてゲドはいつ戦うのかと思いながら読み進み、6巻のうちゲドが活躍してるのが半分以下だということに気付いて、”えぇ〜っ!?”て思うからです。内容は濃いですし、決してつまらんプレゼントではないと声を大にして言いたいのですが、好意が伝わらないことってありますよね…。

分厚いっ!!

クアトロ・ラガッツィ―天正少年使節と世界帝国 クアトロ・ラガッツィ―天正少年使節と世界帝国
若桑 みどり (2003/10)
集英社

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これは素晴らしい本です。歴史好きなら読んで損はありません!!550ページという分厚さと重さに一瞬たじろいでしまうんですけど、読み始めると引き込まれ、長さを感じさせません。天正少年使節というと、教科書に載っていた伊東マンショとか千々石ミゲルとか原マルティノとか小学生の私には珍妙に聞こえた名前のみが記憶に残ってるんですけど、彼らの波乱万丈な人生と、世界の広さに言葉を失うばかりです。帰国後キリスト教弾圧のため、信仰を捨てた者、殉教者となった者、それぞれの生涯を送りますが、信仰を捨てた者を単純に裏切り者と呼べない事情に、宗教とは?信仰とは?と考えさせられる内容でした。

読むと鬱な気分になる本 その1

売り手市場と言われる新卒採用の雰囲気にもかかわらず、就職活動をしようとしない大学生に読ませたい本です。就職氷河期と言われた時期に社会人となった世代の苦労を知るべし。
下流社会 新たな階層集団の出現 / 三浦 展
自分らしさが一番!!って思ってたんですけど、そんな事言ってても生活レベルはまったく上がりませんね。自分らしさっていうのは、アンチ拝金主義のスローガンなんでしょうか?とにかく、下流社会チェックに恐ろしいほどピッタリはまってしまう自分自身に軽く絶望してしまいます。
ニッケル・アンド・ダイムド -アメリカ下流社会の現実 / B.エーレンライク
アメリカの女性学者が下流社会の労働現場に潜入して体験したことをもとに書かれています。働いても働いても生活が楽にならないとか、単純労働が多いのでスキルアップにつながらないとか、自分たちの権利に疎いとか、ひたすら鬱です。学者さんは期限付きでやってるためか、どこか無責任というか無邪気な感じがしますが、悪循環とはこのことかって思います。
偽装請負―格差社会の労働現場 / 朝日新聞特別報道チーム
この本には日本の下流社会の労働現場の劣悪さが記録されています。自分と同世代の人々の話なので、他人事とは思えないんです。日本は豊かだとほとんどの人は口をそろえると思うのですが、豊かさの影にはそれを支えるために犠牲になっている人がいるということ、そしてそれは彼らの怠慢が原因ではないということがわかり、改めて将来を考えさせられました。

賞とったんだから面白いでしょ♪その2

ヴェサリウスの柩 ヴェサリウスの柩
麻見 和史 (2006/09/30)
東京創元社

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第16回鮎川哲也賞受賞です。大学の研究室の人間関係とか、誰もいない大学の不気味さとかは上手く書いてあると思うんですけど、肝心の殺人事件とかトリックとかが印象に残らないんですよね。解剖実習の様子は詳しく書いてあるから興味がある人は読んでもいいと思います。

賞とったんだから面白いでしょ♪その1

東京ダモイ 東京ダモイ
鏑木 蓮 (2006/08/10)
講談社
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第52回江戸川乱歩賞受賞作です。抑留者の人間関係や、厳しい寒さと荒涼とした大地など、シベリア抑留の描写は素晴らしいです。モチーフが素晴らしいだけにトリックが拍子抜けでもったいない。読みながら、“この状況であの死に方だったらあのトリックしかないよな、でもな〜、あんなのでほんとに人が殺せるのかな〜”とどんでん返しを期待していたら、“そのまんまやないかっ!!”とつっこんでしまうオチでした…。シベリア部分に力が入っていて、引き込まれただけに残念なんですよね。

教養が身に付いた気がする本

素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス) 素数の音楽 (新潮クレスト・ブックス)
マーカス・デュ・ソートイ (2005/08/30)
新潮社

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1,2,3,5,7,11,13……と続く素数の世界にはどんな法則が存在するのか?終わりはあるのか?数学者にとって魅力的な世界、素数に憑かれた人々の苦闘が綴られている。数学の話がわからなくても、一つの事に全てを捧げる探求者たちのドラマには胸が熱くなる。コンピュータの誕生や暗号技術など、我々の生活に大いに関わりのある素数の魅力に触れてみませんか?

絵が綺麗で笑える本

匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~ 匂いをかがれる かぐや姫 ~日本昔話 Remix~
原 倫太郎、原 游 他 (2006/11/22)
マガジンハウス

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桃太郎一寸法師かぐや姫といったお馴染みの日本の昔話を翻訳ソフトで英訳、それから再びそれを和訳すると…?というコンピュータのない時代には考えもしないような内容です。翻訳ソフトは便利なんですけど、なんじゃこりゃ〜!!ってのも多々あるわけで。とにかくハチャメチャな感じになってるので、爆笑必至です。竹取の翁がただの竹泥棒のおじいさんになってて切ないです。絵も昔話部分はモノクロ、翻訳部分はカラーで色がすごく綺麗です。かなり未来系パンク系入ってます。笑える本は読みたいが、字が多いのはちょっと…。って人におススメです。

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プロフィール

 

浮かれパンダ

Author:浮かれパンダ
読書傾向
・雑食。
・難しそうでも果敢に挑戦。
・ちょっと腐かもしれないと思い始める今日この頃。
ただいま、戦国BASARAにはまり中。

 

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